この記事では、お通じから自分の体調を判断する『お通じ診断』について、詳しくお伝えしていきたいと思います。

一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が指定する認定機関での学習カリキュラムを終了し、検定試験に合格することで取得することができる資格。
運動や食事を通じて体内から美しく健康になるための技術を習得し、さらに指導・アドバイスすることができる。
いくつかある腸活に関する資格の中でも、資格の取得にかかる費用のわりに資格取得後に活動できる内容も多岐に渡るため、かなりコスパが高い資格と言える。
『お通じ』は腸の調子がダイレクトに反映されるので、お通じの状態をチェックすることは腸活においてとても大切です。
お通じについては、
- 下痢が多くて悩んでいる
- お通じが硬くて、出すのに苦労している
- とにかくお通じのにおいがキツい
などなど、ほかにもお通じに関するお悩みはいろいろとあると思いますが、この記事ではお通じから読み解くカラダの調子や、お通じについての基礎的な知識をお話ししていきたいと思います!
お通じは、腸活に取り組んだ結果が現れるので、腸活の成績表とも言える腸からの大切なメッセージです。
毎日の体調をチェックするのに役立ててほしいと思います♪
しかし、腸活という目線から見てみると、しっかり腸活できているかのバロメーターになるということですね♪
知っているようで実は知らない?『お通じの基礎知識』
なので、ここではお通じの基礎知識についてお話ししておきたいと思います!
普通に生活していると便秘や下痢でもない限りは、お通じに関心を寄せるということはないと思います。
そういった面では、お通じにスポットライトを当ててお話ししていくのは珍しいことかもしれないですね!
こちらでは、下記の2点について詳しくお伝えしていきたいと思います。
- お通じは何で構成されている!?
- 便秘薬(下剤)の注意点について!
では、順番に見ていきましょう!
【お通じの基礎知識】①お通じは何で構成されている!?
突然ですが、お通じはおもに何でできているか知っていますか?
おそらく、「食べ物の残りカスでしょ!?」と思っている方が大半だと思いますが、実はそれは間違った知識です!
健康な人のお通じをざっくりとした割合でお伝えすると、水分が一番多くて約70%~80%もの割合を占めています。この割合より水分が少ないとお通じが硬くなって便秘になりやすく、反対に水分が多くなるとお通じが柔らかくなって下痢気味になります。
続いて、『新陳代謝で剥がれ落ちた、腸の内壁などの古い細胞』が約6~7%、『役割を終えて死んだ腸内細菌の死骸』が約6~7%、『栄養や水分が吸収された食べカス』が約6~7%となります。
分かりやすくグラフにしてみると、下記のようになります。

グラフからも分かるように、食べカスはお通じの1割にも満たないということですね!
このお通じの構成を理解しておくと、お通じから体調をチェックすることに役立ちます♪
【お通じの基礎知識】②便秘薬(下剤)の注意点について!
お通じは2~3日に1回あれば正常な範囲と言えます。そのため、「毎日お通じがないから、私って便秘なのかしら?」と思い悩むことはありません!
ですが、毎日お通じがあるというのが理想的なので、腸活をする上では毎日お通じがあること(もっと言えば1日に2~3回)を目指してほしいと思います。
熟れたバナナのような形と柔らかさが理想的なお通じですが、便秘気味だとお通じが硬くなって出にくくなりますし、出た後もスッキリしません。
便秘薬は大きく分けると2種類あって、『便を柔らかくするタイプ』と『腸を刺激してお通じを促すタイプ』があります。
- 『便を柔らかくするタイプ』
こちらのタイプの便秘薬(下剤)は、多くが酸化マグネシウムを使っているので依存性が低く、問題なく使うことができます。
しかし、当然ですが使い過ぎは良くないので、使う際にはお医者さんや薬剤師さんに相談するのが良いでしょう!
ちなみに、硬水(コントレックスなど)にも酸化マグネシウムが入っているので、下剤の代わりとして代用するのもオススメです。 - 『腸を刺激してお通じを促すタイプ』
こちらのタイプの便秘薬(下剤)は、使うときは必ずお医者さんと相談するようにして、どうしても必要な場合にだけ使うようにしてください。
自分だけの判断で繰り返し使ってしまうと、”薬を飲まないと動かない腸”になってしまい、薬なしにはお通じが出なくなる危険性があります。
どちらのタイプの便秘薬(下剤)でも、安易に薬に頼るようなことはしないで、腸活で”薬がなくてもお通じがある腸”を目指していきましょう!
私はこんな話を聞いたことがあります。使い方を誤ると薬はリスクとなる面もあるということですね!
【腸からのお便り】お通じであなたの体調をチェック!
お通じの状態は、あなたの腸の状態によって左右されます。
腸活の3本柱である『食事』『睡眠』『運動』をしっかり取り組むことで腸を良い状態に保つことができ、結果として状態の良いお通じが出るという仕組みです。
反対に腸活の3本柱のどれかが不十分だったりすると、お通じにその影響が出て状態の悪いお通じが出ると言うことですね。
お通じで体調を判断するには、下記の5つのポイントがあります。
- 『色』
- 『やわらかさ』
- 『比重』
- 『におい』
- 『出方』
それぞれのチェックポイントで、お通じの状態による判断基準があるので、順番に説明していきたいと思います。
『食事』『睡眠』『運動』で腸の状態が決まって、お通じの状態に反映されるってことね♪
ちなみに、腸活における『食事』『睡眠』『運動』の3本柱については、下記の記事で詳しくお話ししているので、興味がある方はチェックしてみてください♪

お通じのチェックポイント①『色』
お通じの『色』は、腸内の細菌の状態を判断する材料となります。
- 黄土色もしくは明るい茶色
⇒腸内に善玉菌が多いときは、腸内が弱酸性に保たれているのでお通じが黄色に近い色になります! - 黒っぽい
⇒腸内に悪玉菌が多いときは、腸内が悪玉菌が好きなアルカリ性になっていて、お通じが黒に近い色になります。
また、肉や脂を摂り過ぎると胆汁が増えるので、この場合もお通じが黒くなることがあります。
黄土色か明るい茶色のお通じであれば、あなたの腸内は良い状態に保たれているということになりますね♪
そもそも、お通じの色に関心がなかったので当然と言えば当然ですよね(笑)
お通じのチェックポイント②『やわらかさ』
お通じの『やわらかさ』は、おもに食物繊維や水分がしっかり摂れているかを判断する材料となります。
- ほど良い
⇒理想的なお通じの柔らかさは、熟れたバナナくらいです!半練りくらいでも問題ないですね♪
このくらいの柔らかさだと、お通じが「スルッ!」とスムーズに出てくれます。 - 硬い
⇒食物繊維や水分が足りていなかったり、腸内に長い間お通じがとどまってしまうと、お通じは硬くなってしまいます。 - 柔らかい
⇒暴飲暴食やお酒でも柔らかくなってしまうので、食事と水分の摂取は適度にしましよう。
お通じの柔らかさは、出たときの感触や見た目から判断できるので、熟れたバナナの柔らかさを目指しましょう♪
お酒はほどほどで切り上げるようにしないといけませんね(笑)
お通じのチェックポイント③『比重』
お通じの『比重』は、しっかり食物繊維が摂れているかの判断する材料になります。
- 水に浮く
⇒しっかりと食物繊維を摂れていると、お通じは水に浮かびます!
脂の摂り過ぎでも水に浮きますが、その場合はお通じが黒っぽくなるので、その場合は色で区別するようにしてください。 - 水に沈む
⇒食物繊維が不足しているお通じは、水に沈んでしまいます。
ちなみに腸内の食べ物を分解する際に発生するガスも、お通じを軽くするのに一役買ってくれています♪
いつも浮くお通じを目指して、日々腸活に励んでいます♪
お通じのチェックポイント④『におい』
お通じの『におい』は、腸内細菌のバランスが整っているかを判断する材料になります。
- 弱い
⇒腸内細菌のバランスが整っているときは、においは弱くなります!
もちろん、まったくにおいがしないということはありませんが、においがあまりしないお通じが理想的です。 - 不快で強い
⇒腸内細菌のバランスが悪く、悪玉菌が多くなってしまっている場合には、お通じのにおいは不快で強くなります。
肉を食べる機会が多かったりすると、お通じのにおいは強くなってくるので、バランスの良い食事を心がけてください。
産まれてすぐの赤ちゃんは、お通じのにおいが弱く、炊き立てのご飯のにおいに似ています。大人でも健康的な腸内フローラを持っている方はお通じがあまり臭くないので、においの弱いお通じを目指しましょう♪
私もちょうど赤ちゃんの子育て中ですが、たしかに赤ちゃんのお通じはあまり臭くないですね!
私も妻ちゃんに文句言われたくないので、臭くないお通じを目指します(笑)
お通じのチェックポイント⑤『出方』
お通じの『出方』は、腸内環境、腸のはたらき、筋肉が正常かどうかを判断する材料になります。
- スルッと出る
⇒理想的なお通じの出方は、あまりいきまずにスルッと出るお通じです! - いきまないと出ない
⇒強くいきむ、もしくは長い時間いきまないと出ないという場合は、腸内環境が悪化していたり、腸や筋肉が弱くなっている可能性があります。 - ユルユルな感じ
⇒お腹が緩くなってしまう原因として、病原性の下痢以外では暴飲暴食が原因となっていることが多いです。
腸が弱っていると水分をちゃんと吸収できず、そのまま出てしまっているのが下痢ということですね。
スルッと出るお通じは、正直あまり拭く必要もないほど気持ちよく出てくれます♪
生活習慣を見直すことで、お通じの出方は改善されると思いますよ!
『お通じ』に関するあれこれをまとめました!
普段あまり脚光を浴びることがない『お通じ』について、いろいろとお話ししてきました。
以前から知っていることもあれば、初耳だったこともあったんじゃないかと思います。そんな『お通じ』について、ぜひ覚えておいてほしい内容を下記にまとめました!
- お通じの状態は、腸活の成績表とも言える!
- お通じの構成で食べ物の残りカスは、実は1割もない!
- 便秘薬(下剤)の使用には注意が必要!
- お通じは、『色』『やわらかさ』『比重』『におい』『出方』から、腸の状態や体調を読み取ることができる!
日頃からお通じを観察するクセをつけ、あなたの体調や腸の状態を把握することで、生活習慣の見直しや腸活に役立ててほしいと思います!
『明るい茶色』『熟れたバナナの柔らかさ』『水に浮く』『においが弱い』『スルッと出る』この5つをすべて兼ね備えた、最強のお通じを目指して一緒に腸活に取り組みましょう♪
ただ流してしまうにはもったいないくらいの情報をお通じは持っています。お通じから読み取れる情報を活かして、あなたの腸活をより良いものにしていきましょう♪
お通じであなたの状態を把握したあとはどうすれば良いのか、ある程度参考になる情報があると思うのでチェックしてみてください♪
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