それから自己流で半日断食・1日断食を行い、小さい頃から太っていた僕でも痩せることとそれを維持することは出来るようになった。
最初は「痩せたい!」という気持ちから行っていた断食だが、やればやるほど「身体が調子いい!」という理由で行う様になっていき、気づけばファスティングマイスターにまでなっていた。
ファスティングマイスターになった理由は2つあり、1つは自分の身体の不調が取れたので未亡人である母親の健康に少しでも貢献できたらという気持ちと、2つ目は単純に「なんでこんな健康体になったんだろう?」という知識欲である。
結論からお伝えすると、令和の食生活には栄養を摂るという「足し算の健康法」だけでなく、毒素を体内から排出する「引き算の健康法」にもフォーカスすべきである。
目次
現代病(生活習慣病)は名前の通り現代の人に多い
メタボって響きはかわいいですが、軽視できない状態です。
最近では、肥満症・高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病もよく目にすることが多いと思いますが、これらは内臓に脂肪が蓄積された肥満(内臓脂肪型肥満)が原因であることが分ってきています。
内臓脂肪型肥満で様々な病気が引き起こされやすい状態になっているのがメタボリックシンドロームです。
国を挙げて軽視できない問題となっているので、厚生労働省は2008年からメタボの予防や改善を目的とする健康制度を導入。
日本では平成20年(2008年)から「特定健診・特定保健指導」の中で、この考え方をとりいれ、新たに内臓脂肪蓄積を診断するために「ウエスト周囲径」の測定が検査項目に加わりました。なお特定健診・特定保健指導では、メタボリックシンドロームといわず、「内臓脂肪症候群」の名称を用いています。
凄く簡単に言うと、メタボの予防対策をしていない健康保険組合には助成なし、場合によっては罰金というペナルティを与えているレベルです。
と、いったことでした。
運動不足なども要因の一つではあると思うが、やはり一番の理由は「食」にある。
日本の食事情は昔よりも輸入に頼っている状況で、輸入するってことははるばる遠い国から届くので保存料などが含まれていることは容易にわかる。
また、昔と比べて食の飽和時代ともいわれている現代は、「安くてうまい食の量産」が盛んになった。
量産されているのでそれらを保存する為に保存料はむしろ必要だ。昔は保存料などないから食中毒が多かった。つまり、保存料くんを敵視するだけでは可哀そうといった一面もある。
現在の食生活は、保存料に頼らざる得なくなっているのが実情だ。食品添加物は厚生労働省が安全性を確認したうえで使用されているが、添加物による健康被害が心配な場合は、自炊をするなどして、少しでも保存料を摂取しないように心がけたい。
でも、結局のところ保存料が体に良い訳ではないのは事実だし、僕たちはいくら食べるものに気を使っていてもこれらを完璧に避けることは、現代では不可能である。
ちなみに話が一番スムーズになりそうな気がしたので保存料くん(食品添加物)に登場してもらったが、以下が僕たちが口にしている食べ物で必ず安全とは言えないものたちだ。
- 遺伝子組み換え食品
- 環境ホルモン
- 残留農薬
- 食品添加物
また、3日断食中の空腹MAX時に街中を歩いていて気付いたが、街中はどの方角に目を向けても必ず飲食店が目に入る。
これらの飲食店はチェーン店が多く、やはりこれらも食の量産である。
そして僕たちは日々仕事に追われていて、食に意識を向ける時間が少なくなり、お腹が空いたら安くてうまいものをチャチャっと食べることに慣れてきている。
その上、安いから短期スパンで見ると感謝しかない。
現代病は「現代(に多くみられる)病気」からきているネーミングなのだろうが、この現代社会で食に意識を向けずに生きていたら、誰だって不調を抱える可能性がある状態だと思う。
食に意識を向けて野菜中心の生活をしていたとしても、残念ながら昔と比べて野菜自体の栄養価もかなり下がってきている。
こういった事から健康サプリなどが流行っているのだが、勿論それらも良いことだとは思うが、お金を出さなくても解決できる方法はある。
それが、断食(ファスティング)だ。
ちなみに言うと、日々の食生活を変えずにサプリを飲む行為は、僕からすると「臭い部屋を掃除せずにいい匂いのスプレーをバラまいている状況」に近いものを感じる。または、「頭洗ってないから臭いのに、ヘアコロンをかけている状態」などだ。
この場合、“部屋の掃除・頭を洗う”という根っこの部分をちゃんと行えば、部屋は臭くないし頭も臭くない。
問題となっている根っこの部分である“部屋の掃除・頭を洗う”をせず、いい匂いでカバーするのは「足し算的な考え方」だ。
それが“食生活”を見直さず、サプリでカバーするといった部分にも色濃く出ているのが現代だと思う。
「足し算の健康法」だけでなく「引き算の健康法」も必要な令和時代
そして、これを完全に回避することはできないのが令和だ。
僕の感覚でお話すると、ここまでにお話した内容を全く気にしていない人のが、メタボなどの現代病が色濃く発症している様に感じる。
いや、気にはなっているが、みんな日々忙しくて行動に起こせないのが1番の理由だろう。
現に僕の友人も仕事が忙しい人程、昔は痩せていたのに太ってきている人が多い。
しかし、栄養のあるものを食べようと意識が高い人でも、ここまでにお話した内容を完全に回避することはできないし、「令和時代の今は都会に住んでいるだけでも日々身体に毒素が溜まっていくのは防げない」とファスティングマイスター学院の講師の方も言っている。
そう、食だけでなく環境的な問題もあるのが令和だ。
僕たちは自然に「身体に良い事は?=何をどれだけ摂取するか?」という足し算的な考え方が主流になっている気がするが、この考え方を令和の今でも続けていると「だって売っている食材がそんな状態だったら、私たちにはどうしようもないじゃん!」といった結論に至る。
それはそうだ。
自分で畑を持って新鮮な野菜などを育てて、それを食べながら生きていくなんて一部の人にしかできない。

こちらの『「食事」を正せば、病気、不調知らずのからだになれる』の著者である秋山龍三さんは、自分で畑を持ちそれを食べる生活を続けていたのだが、なんと70歳の時の人間ドックの結果で体年齢が20代だったとのこと。
中にはこういった方もいらっしゃるが、大多数の人達が畑を持つ事は不可能だろう。
しかし、この考え方は「足し算の健康法」の極みなだけであって、それが出来ない僕たちは、一度体内に入った毒素を保持せず排出する「引き算の健康法」を少しずつ実行していけば良いだけの話だ。
それが、断食(ファスティング)だ。
断食(ファスティング)は引き算の健康法
断食をしていると何も食べないので痩せるイメージはあるかと思いますが、実はその他にも色々なうれしい作用が体の中で起きています。
まず、ここまでにお話した毒素。
僕たちは、日々この毒素を吸収してしまう事、そして体内に徐々に蓄積されていってしまう事を回避するのは非常に難しい状況で過ごしています。
栄養のあるものを食べる「足し算の健康法」も勿論必要ですが、令和を生きる僕たちはそれだけでは足りず、溜まってしまった毒素を体内から排出するための「引き算の健康法」の考え方が必要です。
ちなみに、僕は断食で10kg以上痩せて割とキープしていますが、その後もダイエット目的ではなく断食をちょくちょくやっている理由はここにあります。
ちなみに、僕が体感している断食の効果は以下です。
- ダイエット「10kg以上痩せた」
体重・体脂肪がドンドン落ちていき、筋トレしていないのに腹筋の割れ目が見えてセクシーに。 - 美肌「見た目が若返った」
肌がツルツルになり、4段腹の母に「あんたドンドン若返ってるわね、キモッ」と言われる程に。(中年男性だが肌を触った感じもモチモチです) - 便秘解消「便通がさらに良く」
以前から便秘ではないが、便通が更に良くなって「全部出し切った」という謎の今までなかった感覚が気持ち良い。大便後にお腹周りが気持ち良い感覚はとてもいいです! - 体調「風邪を引かなくなった」
小さい頃から年に4回(季節の変わり目)は、40度近く熱を出す人間でしたが断食を生活に取り入れて10年以上風邪を引いたことはありません。 - 睡眠「睡眠の質が向上」
以前よりも寝ている間に疲れが取れやすくなり、寝起きのあの怠さと決別。朝からスッキリしていて活発的になりました。 - 不調改善「怠さ・肩こりなどから解放」
今までよりも重力が軽い世界で生活をしている様な感覚で「怠さ」という悪友と決別。肩こりなどの不調もいつの間にかなくなり身体がスムーズに動きます。 - 脳「頭がクリアに」
身体と同じく頭もクリアになり、以前よりも頭の回転が速くなった。(気がする)それに考え方がポジティブになっていきました。 - アレルギー軽減「花粉症が弱まった」
ファスティングマイスター学院の講師の人は、花粉症が完全に治った方もいますが、僕の場合は以前の半分以下ぐらいまで花粉症がおさまりました。 - 味覚「ケミカルな味がわかるように」
味覚については常にって訳ではないのですが、今まで美味しいと思っていたスナック菓子などの科学的な味に気づけるようになりました。
断食中に体の中で起きている事をお伝えしたいと思います。
- お腹が「グーグー」鳴り出す
- 若返りがスタートする
- サーチュイン遺伝子が作動し遺伝子の修復スタート
- 内臓脂肪が燃焼し血管の大掃除がスタート
- 脂肪燃焼により脂肪毒が放出される
- ケトン体の発動
- デトックスで体内の毒素をドンドン体外へ出す
- 細胞の修復をスタート
- 肺をキレイにする
- 腸内環境をリセットし免疫をUPさせる
①お腹が「グーグー」鳴り出す
人間とその他の哺乳類もそうだが小腸の入り口には、食べ物センサーがあり食事が流れてこないと「モチリン」という消化ホルモンを出す。
モチリンは胃にまだ残っているかもしれない食べ物を小腸に送ろうとし(これを空腹期収縮と呼ぶ)お腹が「グーグー」鳴るのです。
②若返りがスタートする
その状態が続くと次に「グレリン」という成長ホルモン(またの名を「若返りホルモン」)が出てきます。
また、グレリンが糖や脂肪を使ってエネルギーを作るミトコンドリアを活性しますので、細胞から元気になっていきます。
③サーチュイン遺伝子が作動し遺伝子の修復スタート
するとサーチュイン遺伝子(延命遺伝子や長寿遺伝子とも呼ばれている)が空腹状態で活性し僕たちの遺伝子をスキャンして傷ついている部分を修復し始めます。
(老化もガンも遺伝子の異常が原因)
④内臓脂肪が燃焼し血管の大掃除がスタート
運動しても優先的に筋肉内のグリコーゲンという糖ばかりで、なかなか燃えない内臓脂肪ですが、断食ではグリコーゲンを使ったあと燃え始めます。
また、奇跡のホルモンと呼ばれる「アディポネクチン」が血管の掃除をして体を若返らす。
⑤脂肪燃焼により脂肪毒が放出される
脂肪の細胞内にはウィルスや病原菌が潜んでいるのですが、断食により脂肪細胞から出て尿や便として排出されます。
この時に好転反応が起こる事もあります。
⑥ケトン体の発動
脳を鎮静化する働きがある「ケトン体」が出てきて「脳がスッキリした」「集中力が出てきた」という感覚が出てくる。
⑦デトックスで体内の毒素をドンドン体外へ出す
普段は体内で作られる酵素の80%は消化に使っていますが、断食により消化酵素が使われない分、代謝酵素にエネルギーが使われます。
その代謝の働きにより、汗をかいたぐらいでは排出されない細胞内に入ってしまった有害ミネラル(水銀など)を細胞外に排出し、血液中に出たこれらを尿などで体外へ排出し身体の中がドンドン美しくなります。
⑧細胞の修復をスタート
細胞内にはひとつひとつ傷ついたところを探して修復するHSP(ヒートショックプロテイン)が備わっているが、断食を続けるとHSPは増加し傷ついたあらゆる細胞を活発に修復します。
⑨肺をキレイにする
断食は肺の細胞を修復し酸素の供給をスムーズにしてくれます。
⑩腸内環境をリセットし免疫をUPさせる
腸は栄養を吸収するところなので植物で言えば根にあたります。便の固形物の半分は細菌やその死菌で、残りの半分が未消化物です。
また、70~80%は水分で10~20%は毎日約1兆個も崩壊している細胞が肝臓で解毒され捨てられたものです。断食中はこの崩壊物が多くなります。
全身の免疫の70%は小腸、10%は大腸にありますので、腸内環境が良くなることで免疫力も上がります。
僕にとって断食は「今までの負の循環をストップさせてくれて、自然治癒で身体の不調をドンドン治してくれて、肌もキレイになった上に痩せる事までしてくれた。」という素晴らしい内容である。
3種類の断食(ファスティング)のやり方から自分に合ったものをチョイス
- 本断食 |難易度:
3日間は食を断ち、その間はドリンクのみで生活をする
⇒「本断食のやり方」 - 1日断食|難易度:
1週間の中で1日は食を断ち、その日はドリンクのみで生活をする
⇒「1日断食のやり方」 - 半日断食|難易度:
1日の中で18時間は食を断ち、その間はドリンクのみで生活をする
⇒「半日断食のやり方」
断食のやり方は大きく分けて3通りあり、「①本断食」は基本的には指導者がいる元で行われるのが好ましく、初心者の方に向いているのは「②1日断食」「③半日断食」であり、③は一般的に「プチ断食」と言われています。
イメージでお伝えすると、「①本断食」はウサギの様な短期決戦型、「②1日断食」「③半日断食」はカメの様な長期決戦型です。
ウサギの様な短期決戦型と言っても「①本断食」は、回復食の期間までが断食なので「3日間の断食+2日間の回復食」と計5日間は掛かるので、休みなどがないとやりづらいと思います。
そういったことから、週に1日だけ何も食べない「②1日断食」か、毎日朝食を食べない様にする「③半日断食」が敷居が低くておすすめです。
それぞれの断食のやり方については、黒板のリンク先から見れますので是非試してみてください。
ファスティングマイスターになるまでは、断食は痩せれるしなんだか体調が良いからおすすめ!ぐらいのノリでした。
しかし、改めて学んでいくうちに、断食が不調を治してくれるというよりも、不調を抱えている理由は日々の自分の食生活にある。といった感覚になってきました。
これから令和を共に生きる全ての人達が健康になり、活発的な社会になっていかないと孫の代とか悲惨な状態になっていそうなので、ちまちまこういった情報発信を続けていこうと改めて思いました。
結婚もせず彼女もいない状況で、孫の心配をしている自分のが心配ですが。
